「せいめい望遠鏡による新しい発見と
せいめい望遠鏡に適用される分割主鏡の精密制御」
講師紹介
木野 勝 (きの まさる) 氏
京都大学大学院理学研究科附属天文台 助教
名古屋大学大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻修了
京都大学大学院理学研究科 特定助教を経て2017年に現職となる。
2018年より理学研究科附属天文台の岡山天文台に勤務
現在は岡山天文台の所長としてせいめい望遠鏡の運用に携わっている。
講演概要
2019年より岡山天文台で観測運用を開始した「せいめい望遠鏡」は国内では最大の口径3.8mの主鏡に日本で初めて分割鏡方式を採用した光学望遠鏡です。天体望遠鏡は光を集めるレンズや反射鏡が大きいほど性能が上がることが知られています。しかし巨大で精密な反射鏡を製造し、天文台へ輸送するには限界があるため、分割鏡では小型の鏡を多数作って望遠鏡上に並べることで1枚の大きな鏡として機能させます。本講演では分割鏡の精密加工・計測と制御技術をはじめ、架台構造や搭載する焦点面観測装置で使用している技術について、この5年間で得られた観測成果とともに紹介します。
開催概要
日 時: | 2024年9月5日(木) 16:30~17:30 |
会 場: | 岡山大学 津島キャンパス 創立五十周年記念館 |
公開対象: | 大会参加者(参加無料) |